(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
江頭潤将のコラム
No.17 小休止−3

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2021年1月8日

 だいぶ前のことにはなりますが、2週間ほど研修に行っておりました。最初の10日間は乳牛の診療や農場のコンサルタントをされている会社(診療所)で、主に診療や繁殖検診について教えていただきました。その後はガーディアン伏見先生のコンサルタントに随行しました。それはそれは素晴らしい出会いと学びの2週間でした。

○乳牛の診療研修
 シェパードの診療対象は肉用牛ですので、発生しやすい病気、飼養管理、飼料、牛舎構造、経営、牛に対する考え方など何から何まで乳牛は違うことだらけです。教科書的には知っていたとしても、やはり現場で実際に経験してみないと分からないことは多いです。治療や手術、削蹄など技術的なこともさることながら、研修のなかで最も刺激を受けたのは、ビジョンとパッションの部分です。獣医師だけでなく、授精師や培養士の皆さんが向上心に溢れ、圧倒的な熱量と組織としての凄みをひしひしと感じました。農場全体のマネジメント、畜主との深いディスカッション、OPU-IVF・ETを活用したこれからの乳牛の改良など…とても感銘を受けました。シェパード関東でもできそうなところから取り入れていきたいと思います。

○伏見先生コンサル随行
 皆さんご存知シェパード出身の伏見先生ですが、以前から拝見したいと思っていたことや、たまたまタイミング良くコンサルが入っていたことから随行をお願いしました。今回は主に哺乳期~育成期子牛の飼養衛生管理についてのコンサルです。普段行っている診療とは異なるコンサルならではの視点や、ステージ毎の管理方針、明確な疾病対策、多彩なコンテンツやソリューションなど…目から鱗が落ちるとはこのことでした。お会いしたことがある方は分かるかもしれませんが、伏見先生とお話をすると、何というか、エネルギーをもらいます。自然とやる気が出てくるような感じです。これもコンサルに必要な能力なのかなーと思いました。

 とにかくアドレナリン出まくりの2週間であっという間に終わってしまいました。ご縁にも恵まれ、今後どのような診療所を目指していくべきかとても参考になりました。今後ともこのつながりは持続させていきたいと思います。お世話になった皆様、本当にありがとうございました!

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