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笹崎直哉のコラム
愛用ツールについて考える その2

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2020年12月8日

 さて、次に紹介する愛用ツールは「ライト」です。
 冬になると日没が早くなるので、ライトの使用頻度が必然的に高くなりますね。実は私は「ペンライト」と「ヘッドライト」の2種類を持ち歩いていて、様々なシーンで使い分けるようにしています。

 「ペンライト」は小さく計量なものを選び、普段から腰に付けている診療ポーチ(体温計やアルコール綿、ハサミなどを入れています)に入れています。ペンライトならパッと取り出して、すぐにしまえるので、短時間で済む処置に使っています。具体的には牛さんの眼の検査(瞳孔の反応)、耳の中のチェック(中耳炎であれば膿を発見することがあります)、母牛の膣鏡検査(子宮頸管付近や膣前庭など、当てる範囲が広いのでペンライトの方が良いです)などです。

 一方で「ヘッドライト」は長時間使用するときや去勢、解剖、手術など両手を使って処置をする必要があるときに積極的に使っています。弊社ではヘルメットタイプの帽子(安全帽という商品です)を常日頃から頭を保護するため装着しているのですが、ヘッドライトはその上からでも装着させることができるので、非常に便利です。ただヘッドライトの電源をつけた状態で農家さんと話すのは避けています。まぶしくて、農家さんからすれば迷惑だからです。余談ですが、日が暮れた後、診療用品を整理したり、薬品を補充するときなんかはヘッドライトは非常に便利ですよ。

 現在はLEDライトが普及しているので、比較的電池が長持ちするのですが、電池が切れてしまったときに備えて、診療車には新品の乾電池を置いています。今度はバッテリータイプのライトがあれば一度使ってみようかなと思います。一生電池が切れない超エコなライトが開発されればいいのにな~。

つづく

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