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笹崎直哉のコラム
愛用ツールについて考える その1

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2020年12月1日

 先日診療から戻ってくると、事務所の玄関に「SHEPHERD」とプリントされたジャンパーが何枚も届いていました。

 そうです!ついに会社のジャンパーを着て冬の診療に挑む日がやってまいりました。派手さはないですが、シンプルでカッコイイデザインです。さらに思ったより軽量でポケットも多く、風を通さないのであったかいです。もし世界中に暖房家電が無くなっても、このジャンパー1枚あれば冬を越せられると確信した笹崎です。

 今回から普段の診療で使っているツールについて紹介しようと思います。入社してもうすぐで5年になる私ですが、ああでもない、こうでもないと自分に合った診療ツールを取捨選択してきました。その中で習慣化し、意識しなくても身に付けている「愛用品」について考えてみます。

 1つ目は「腕時計」です。腕時計といってもいろいろあると思いますが、重要視しているのが「秒針がある」、「日付が分かる(〇月▲日◇曜日)」の2点を兼ね備えた腕時計です。なお価格やデザイン等は一切気にしていません。この2点がそろってさえすれば合格です。せっかくなので実際に使っている時計を紹介します。

 どうでしょうか。オシャレな要素は一切ありませんよね。その他も試してみましたが、結局笹崎は「秒針」と「日付」が備わる腕時計を使ってます。
 「秒針」は主に牛さんの1分間あたりの心拍、呼吸、第一胃蠕動回数(ルーメンの運動を指します)の計測に使います。携帯でも可能ですが、腕時計の方が何倍もやりやすいです。例えば呼吸数の計測について具体的に考えてみましょう。

 例えば牛さんの・・・
 ・熱がない、肺雑音が聞こえないのに呼吸数が多い
 ・座っているときは穏やかだったのに、走りだすと急に呼吸数が増えた
 ・いつもの呼吸数より、明らかに少なくて深い呼吸をしている

 など呼吸数の計測だけでも、診断のためのヒントを得ることができます。
 一方で「日付」に関してですが、現場で診断書など書類を作成したり、農家さんにいったん治療を終了した牛さんの再診日を伝えるときなどに便利です。「今日って何日だっけ?何曜日?あれ休日?平日?あれ??」などと、ど忘れした場合携帯を取り出すのは非常に面倒です(私だけでしょうか汗)。

 今後もこの腕時計を使用する予定ですが、これを上回る良いものが登場したらすぐ購入しようと思います。

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