2020年12月2日 12月が始まりました!ということはもうすぐ12月が終わって2020年が終わるってことですね。みなさん、今年の師走も駆け抜けましょう! コクシジウムの治療というのは薬剤投与以外にも重要なアプローチが存在します。それはずばり、「敷料交換」です。 もしOPGが数万以上の数値だった、あるいは下痢や血便が多発している、という場合にはとくにこの作業が重要になってきます。その理由を考えてみましょう。 理由その1:再感染を予防する 理由その2:水平感染を予防する 健康な同居牛が下痢便を顔面に受けたり、下痢がついた柵を舐めたり、血便に興味を示してクンクンとにおいを嗅いだりといったタイミングで健康な牛の口にもコクシジウムは侵入してしまいます。そして健康牛もあっという間にコクシジウムに感染してしまい、治療頭数が一気に増える、あるいはなかなか治療頭数が減らないといった危険性が高まります。 これらの理由からOPGが顕著に高い場合や下痢が複数頭続発した場合は早期の牛床交換をおすすめするというわけです。 前の記事 第311話「コクシがいた③~治療をする際のポイント~」 | 次の記事 第313話「コクシがいた⑤~投薬以外の治療のポイント~」 |