2020年11月19日 世の中の動きが激しく、なんだかさっぱりわからないです。ということで、今まで以上に未来の事ではなく「今、ここ」に全集中の呼吸で取り組んでいくようにしています。 新型コロナウイルスの拡散を防ぐために取り組む対策として重要なポイント。それは「三密」をさけることになります。では「三密」とは何か。 ① 換気の悪い密閉空間 この3つがそろう場所がクラスター(集団)発生のリスクが高いといわれています。 よく考えたら・・・・ 現場の獣医さんはよく呼吸器病のクラスターに直面します。牛RSウイルス、マイコプラズマ・ボビスなどなど。 そしてよく考えると現場では「三密」だらけの現状。 換気に関しては、時々冬場に寒いからという理由で牛舎等を閉め切ってしまうことがあります。もちろん保温は重要ですが、換気をしないのは危険です。エアーサンプラーで密閉された牛舎の中の細菌等を採取すると、恐ろしいほどの菌が取れます。見えないからといって空気がきれいなわけではありません。閉め切った牛舎内で呼吸器病が大発生した事例があります。今年の冬は保温も大事ですが、換気も意識してみましょう。 密集に関しては、できるだけ避けたいですね。肥育牛でも子牛でも母牛でも密集することで必ず弊害がでてきます。いろいろと牧場の事情があることは承知ですが、可能な限り広く管理してあげたいですね。もちろん密集した場所で呼吸器病が大発生した事例は枚挙に暇がありません。 密接については、群飼いであれば対策がどうしても難しくなります。上記の2つは牛さんでは対応がとれるのですが、この密接の対応はなかなか難しいです。牛さんにソーシャルディスタンスを守ってください!隣の牛さんとは2mの距離をあけてください!などと言っても守りません。お互いベタベタ、ぺロペロ、スリスリと思いっきり密接になります。対策としては病気と思われる牛さんの早期隔離になるでしょうか。 今年の冬はヒト様の世界のように、牛さんの世界でもこの「三密」をさける取り組みが何かできたらいいですね!
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