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蓮沼浩のコラム
第642話:すさまじい繁殖力

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2020年11月12日

 寒くなってきたので布団が冬バージョンに変更されました。夜、温かい布団に入って本を読み眠りにちる瞬間は最高です。
 
 
 皆さんは「外来生物」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?

 最近ではヒアリという猛毒を持ったアリさんが問題になっていましたね。それ以外にもブラックバスやアライグマ、マングース、アメリカザリガニ、ジャンボタニシ、ミドリガメなどもいますね。他にもたくさん外来生物はいます。

 動物以外に外来生物に植物があることも小生は知っています。しかし、あまり植物に関してはよくわかっていませんでした。

 1月ほど前におじさん釣り仲間とダム湖にフナ釣りに行ったのですが、その時はほんの少ししかなかった水草が、先日そこの道を通ったらとんでもないことになっていました。

 なんというか・・・・あまりにも壮大なスケールに水草が広がっているので正直びっくりしました。ここまで繁殖力が強くて湖面に広がるのか!!!という感じです。その水草の正体は・・・・

 ホテイアオイとボタンウキクサになります。

 この2つで広大な湖面はほぼ埋め尽くされていました。金魚のプラ舟に浮かべている家のホテイアオイとは全く違う、超巨大なホテイアオイ。さすがにここまで大きくなると不気味です。ボタンウキクサは「特定外来生物」、ホテイアオイは「要注意外来生物」に指定されています。このすさまじい繁殖力をみると納得できます。ホテイアオイはボタンウキクサよりも危険度が低く設定されています。よく水面を見てみると、確かにボタンウキクサに比べてホテイアオイは量が少ないです。繁殖力はボタンウキクサの方が強力なようです。だから「特定外来生物」に指定されているのでしょう。

 この湖面に広がる無数の浮草を見ながら外来生物ではありませが、日本や世界で広がっている様々な伝染病のことを考えてしまいました。日本も外から入ってくる家畜伝染病を防がなくてはいけませんが、本当に難しいことがいろいろあると思います。一回入ってしまい、広がってしまうと浮草じゃないけれど対応は本当に難しくなります。牛伝染性リンパ腫など本当に駆逐することが非常に難しい状態になっています。
 
 
 それにしても・・・・・

 この大量の浮草はどうするんだろう・・・・

 一体全体ダンプカー何台分の量があるのだろう・・・・

 いつになったらここで釣りができるのだろう・・・・

 もっと量が少ないうちに何とか対応はとれなかったのだろうか・・・・

 莫大な量の浮草を見ながら、問題の芽は早いうちに摘み取らなければいけないと改めて思いました。

 でも、わかっていてもそれが難しいんだよな~~~~~

今週の動画 「Floating grass 浮草」

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