2020年11月16日 以前もお話ししましたが、カラスの被害は全国的にもここのところさらに酷くなっているようです(写真1:ハシブトガラス、写真2:ハシボソガラス)。クロストリジウム菌を運ぶことによる「悪性水腫」を原因とする急死、血便の流行などは農場に大きな被害をもたらしていますし、農場全体の被害からうと、こういう病気には及びませんが確実に牛さんをだめにする「咬傷」も本当にやっかいです(写真3~6)。 カラスの防除には防鳥ネットを張るのが一般的ですが、ほんの小さな隙間からでも平気でカラスは侵入します。水場の上もカラスが来ないようにしっかり防いでおかないと、悪性水腫、血便、ボツリヌス症等の病気を運びます。これらのばい菌は、偏性嫌気性菌といって水の中のように空気がないところでよく育つのです。 一番実効性があるのは猟友会のおじさんに撃ってもらうことですが、カラスは頭がいいので猟友会がいる間は逃げていて猟友会がいなくなると悪さをしに来る、という具合でよほど現場に張り付いてもらわないと効果がありません。 以前若かった頃、どうしようもなくカラスが多くて牛さんも資材も甚大な被害を受けていた農場で、意を決して「カラス絶滅作戦」をやったことがあります。そのときは大きな成果を上げることができましたので、もしお困りの方がいらっしゃったらメールでご連絡下さい。 前の記事 肺炎の時期です | 次の記事 大規模化について考える |