2020年11月11日 今月は11月です。ということは、次は12月ですよね。そうすると、2021年がやってくるってことですよ。どうしましょう…。まずはクリスマスケーキの予約をしましょうか。 さて、牛の下痢を見つけたらコクシジウムの感染を疑う。 コクシジウム(+)ってどういうこと? 牛でよく目にするのはE.bovis(アイメリア・ボビス)という種類です。要注意なのはE.zuernii(アイメリア・ツェルニ)という種類で、こちらに感染すると重症化しやすいので、この虫卵が見えたら「ムムム!!!」と眉間にシワが寄り始めます。 ところで、糞便中のオーシストを顕微鏡で見つけるという検査で最も重要なポイントは「コクシジウムの虫卵があること自体は重要ではない」ということです。糞便検査ではOPG(オーシストパーグラム:糞便1gあたりに含まれるオーシストの数)を算出します。そのOPGの数値こそが重要であり、虫卵があった、なかった、ということ自体にさほど重要な意味がないのです。ここ、非常に重要ですよ! 前の記事 第308話「ヤギトーーーク!⑨」 | 次の記事 第310話「コクシがいた②~OPGが重要な理由~」 |