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松本大策のコラム
カーフフィーダー(哺乳ロボット)のメンテナンスのお話し

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2020年10月26日

 ビデオは先週半分出しましたが、これまで哺乳ロボットの使い方では、「群編成」の問題を強くお話ししてきましたが、そもそもロボットがきれいなミルクを子牛に与えていなければ、子牛は下痢をしたり、場合によっては敗血症で死んでしまったりするのは当然です。

 子牛の免疫の中心は、何度もお話しするように小腸にあるGALT(腸管関連リンパ組織)ですから、ばい菌で腸炎などにかかっていると免疫がきちんと働かず、肺炎のリスクだって高まります。

 写真を見て下されば、さすがに「いや、これじゃ、子牛も弱るわ!」って事が解ると思います。解らない方は、このロボットのミルクを飲んでみると、身をもって理解できると思いますよ。

【チューブの汚れ】

【乳首の連結部】

 こうならないようにしっかり洗浄をしてあげましょうね。いつもいうことですが、TMRにしろカーフフィーダーにしろ、みなさんが楽をするための方法ではなく、子牛を均一によりよく育てるためにものだ、という意識がなければ必ず失敗しますよ。

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