(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
笹崎直哉のコラム
目標設定とそこに向かって その9

コラム一覧に戻る

2020年10月13日

 ではまとめにはいります。1度「目標設定とそこに向かってシリーズ」の流れを簡単に説明します。

 ①年1産を達成する(2年以内に達成するという〆切を設定)
 ②母牛全頭の繁殖に関わる情報を数値化(産次数、最終分娩日、初回授精日数、授精回数、最終分娩日、空胎日数、妊娠プラスか否か)
 ③問題牛のリストアップ
 ④獣医師による診察、血液検査依頼
 ⑤結果をまとめた後、考察
 ⑥飼養管理の見直し、治療依頼。

 目標達成のための手段は様々あるかと思います。今回はあくまでも1例ですが、一番大事にして欲しいと思うのが現状把握です。まずは数字で表現することをお勧めします(牛さんの頭数が多ければ多いほど、数値化は大変ですが)。数値化した後。今回は問題牛のリストアップを実施し「獣医さんによる診察と血液検査を依頼する」というアクションに至りました。他の繁殖農家さんや獣医さんに電話やメールで質問したり、場合によっては他の繁殖農場を視察したりというアクションでもいいかもしれませんね。改善点がみつかれば後は実行するのみです。実行に移した後は結果が分かるまで時間がかかりますが、やりっ放しにせず定期的に経過をみましょう。例えば血液検査であれば再検査をしてみたり、牛さんを定期的に撮影し、体型などを見比べるのもいいですね。改善傾向があればそのまま継続し、もし変化がなければかかりつけの獣医師などに相談しつつアクション内容を変更しましょう。

おしまい。

|