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第303話「ヤギトーーーク!④」

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2020年9月30日

引き続きヤギ飼育のポイントをみていきましょう。

④子ヤギはかわいい!ですが大人になっていきます。
ヤギは成長とともに角が伸びてきます(オスもメスも関係なく角は伸びていきます)。除角はするべきでしょうか。除角はヤギにとっては多少なりともストレスになる作業です。リードで繋ぎ飼いをして放牧することがなければ、他のヤギや人間を傷つける心配がありませんので除角は無理におこなわなくてもよいでしょう(放牧や群れで飼育する場合は、上記の理由から除角も検討してください)。

ところで、オスには精巣もありますね。去勢は基本的には行っていただきたいところです。性成熟すると非常に攻撃的になってしまい、扱いにくくなることがあります。いずれはメスと交配させて子ヤギを育てたい、というようなビジョンがないのであれば去勢を行いましょう。なお、去勢は「生後3か月ごろ」を目安に実施してください。

⑤体調を崩したとき、気づけそうでしょうか。
体調不良のヤギをいち早く気付くためにはいくつものポイントがあります。良く動いているか、毛艶はよいか、目ヤニはないか、おしりが汚れていないか(下痢のサイン)、咳をしていないか、いつもはピンと立っている耳がペタっと下がっていないか、などが異常を早期発見するポイントです。ちなみにヤギの平熱は38.5~40.5℃と幅がかなり広いです。子ヤギにいたっては39.0~41.0℃とビックリしてしまいそうな温度です。ざっくりと「41.0℃を超えたら発熱している」と覚えておきましょう。

⑥冬はどうしよう。
夏はふんだんにあった雑草も、冬になればほとんどなくなってしまう地域もあるかもしれません。牧草は購入することができますし、刈り取った雑草類をサイレージ化することで長期保存することもできます。冬場はそういったものを利用して乗り切りましょう。

⑦ヤギも年齢を重ねていきます。
ヤギは15年程度生きるとされています。およそ8~9歳ごろからメスであればミルクの量が少なくなり始め、オスは交尾ができる限界の年齢と言われていますので、この年齢以降がケアの必要な時期になるのではないでしょうか。徐々に痩せていき、活発さも薄らいでいきます。骨密度が下がり、関節も弱くなっていきますので、段差をなくす、楽にエサを食べられるようにする、といった住空間の変更が望まれます。

つづく

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