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戸田克樹のコラム
第301話「ヤギトーーーク!②」

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2020年9月16日

ヤギの飼育は知人から譲り受けて、というケースも多いです。そのせいか、「よくヤギのことが分かっていない」状態で飼育をスタートしてしまうことも多いかもしれません。エサ代や手間がなそうだし…と思っていると、ちょっとしんどいかもしれません。ヤギを飼おうと思っている方、ぜひ以下に示すポイントについて考えてみてください。

①相談できる人は身近にいますか?
ヤギが病気しないと思っている人も結構多いのではないでしょうか。飼っているヤギが体調を崩したとき、相談できる人、治療できる獣医師のどちらかが近くにいますか。事前にそれらが分かっていれば非常に安心です。

②ベストな環境は整えてあげられそうですか?
基本的には外で飼いますよね。となるとヤギ用の小屋を作ってあげる必要があります。

③騒音トラブルの心配はないでしょうか?
普段はほとんど鳴くことはないのですが、ヤギには「繁殖期」が存在します。交尾相手を求めてメーメーと鳴き続ける時期がいつかやってきます…。

④子ヤギはかわいい!ですが…
ヤギには角がありますね。さらにオスであれば精巣もついています。それらはそのままでいいのでしょうか。除角や去勢をするべきなのか、もしするとしたらいつがいいのでしょうか。

⑤体調を崩したとき、気づけそうでしょうか
ヤギの体調が良いのか悪いのか。それは慣れるまで見つけるのは難しいところです。動物ですからもちろん言葉にして伝えてはくれませんし、犬や猫と違ってヤギは結構我慢強い動物です。どこに注目すれば早期発見ができるのでしょう。病気についても知っておかないといけませんね。

⑥冬はどうしよう
夏場は雑草がたくさんあっても、冬になるとほとんど草がない地域もでてくるでしょう。雑草除去しか考えていないと、意外と盲点になる冬の時期はどう乗り越えればよいのでしょうか。

⑦ヤギも年齢を重ねていきます。
犬や猫でも高齢になれば若いときには必要のなかったケアを行わないといけないかもしれません。一旦飼育を始めたら、最期まで看取ることになりますので、そこまでぼんやりとでも考えておいた方がよいでしょう。

結構ポイントありますね。では、次回のコラムでより細かくみていきましょう。

つづく

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