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松本大策のコラム
何のために治療してんの?(かなり怒)

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2020年9月14日

 全国の牧場を巡回していると、様々な注射の打ち方に出会います。僕が一番嫌いなのは、「保定せずに注射を打つこと」です。
 時には、「うちのスタッフは、牛をくくらなくても点滴できるんですよ」と自慢する人もいます。もうそんなことを聞くと、はぁ?何自慢してんの?「点滴したことがないもんで…。」の方がよほどまともだろうが!! と思ってしまいます。

 だいたい注射する意味って何ですか?必死で病気の予防をしても、どうしても子牛が病気になってしまったから助けたい、というケースが一番なんじゃありませんか?それを、面倒だからと保定もせずに、ナイフでも刺すように縦方向に打つなんて、注射の目的を見失って、ただ惰性で「治療だと思い込んでいる作業」をやってるだけでしょ?

 今日のコラムは、たくさんは書きません。最初に、皮下注射による事故の写真とビデオを載せます。後の方に、注射の正しいと信じているやり方をビデオで載せます。

 あとは見た人が判断してください。

皮下注射による事故


 
 
注射の正しいと信じているやり方

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