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蓮沼浩のコラム
第628話:飼養衛生管理基準の改正 その1

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2020年8月6日

 今、世界中でcovid-19が広がり、日々の生活や経済全体に非常に大きな影響がでています。畜産の世界でも、26年ぶりに豚熱(CSF)が日本国内で広がり、大きな問題となっています。現在養豚の方はワクチネーションによる予防が進み、さらには野生イノシシでもワクチネーションが進んでいます。何とかこのまま終息させていかなくてはいけません。しかし、世界では豚熱よりもさらに強力なアフリカ豚熱が依然として発生しています。いつ日本に入ってくるかもわかりません。そのために、水際防疫だけでなく、日々の衛生管理が非常に重要になってきます。

 このような状況を踏まえて養豚だけでなく、養牛の世界でも令和2年6月30日付けで飼養衛生管理基準の改正が公布されました。施行日は令和2年10月1日です。この時までに飼養衛生管理基準をしっかりと把握しておく必要があります。

 今回改正された飼養衛生管理基準を読んでみて感じたことは、全体として相当内容が以前と比べて厳しくなってきているという点になります。例えば次のような文言が所々にあります。

 ・責任を有する
 ・関係法令を遵守する
 ・意識を高め
 ・確実に
 ・必ず確認
 ・積極的に
 ・周知徹底
 ・全てを網羅
 ・~すること

 かなり強い表現になってきていると小生は感じました。「必ず」「確実に」「全てを」「遵守」「責任を有する」などは結構踏み込んだ表現ですね~。しかし、世の中の流れと、これからの畜産情勢を鑑みると、それだけ意識を高めて取り組まなければいけないということでもあります。次回からこの改正飼養衛生管理基準を小生なりに紹介してみようと思いますね!

今週の動画 「リキャップ Recap」

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