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笹崎直哉のコラム
手術器械について学んでみよう②

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2020年6月16日

 最近はオンライン英会話レッスンを朝受けています。時間帯を選べるので、試しに朝7時からやってみようかと思ったら案外、頭がスッキリして気持ち良い状態で話せました。いろいろな先生を選べますので楽しく継続してます。
 
 
 さて手術器械ですが、弊社で使っている手術器械から紹介していきます。

 まずは剪刀(ハサミ)です。

 写真に挙げたものはクーパー(Cooper)といって、先端が尖ってなく丸みを帯びています。基本的には糸切りに使い、分解できるので手術後の洗浄などのメンテナンスがしやすいです。先端がとがっているタイプもあり、これは糸切りには使用せず結合組織や硬い膜の切断、筋膜や腱の切断で用います。さらに「直」といって刃が真っすぐなタイプと刃が曲がったタイプの「曲」もありますし、サイズもいろいろです。剪刀だけでも形状は様々ですね。

 つづいては鉗子です。

 鉗子はストッパーがついているので、何かを把持するときによく使います。①はペアンといって止血に使ったり、糸や組織の把持に使います。②はモスキートといいますが、鉗子のなかでも小さいタイプです。モスキートは日本語に訳すと「蚊」のことですが、その名のごとく、細かな作業にはもってこいの鉗子です。例えば止血の際、さらに細い血管を把持したいときや弱い組織を扱うときですね。糸の把持にも使いますが、糸が細ければ細いほどモスキートの方が優れています。ちなもに私は縫合時の糸の把持は②のモスキートをよく選択します。

 その他の鉗子はまた次回に紹介しますね~。

つづく

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