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蓮沼浩のコラム
第621話:代替肉(だいたいにく)その1

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2020年6月4日

 ついに来たか・・・
 
 先日新聞を読んでいるとこのような見出しが目につきました。

 植物原料「代替肉」普及へ 
 タンパク源を多様化 農水省が業界後押し(南日本新聞5/16)

 数年前からこの代替肉(だいたいにく)というものの情報を目にする機会が増えてきました。昨年松には多店舗のスーパーと牧場を経営している社長さんのお話の中に「代替肉は2022年ごろから一般市場にかなり普及してくるだろう」という話題もありました。小生も自分なりに情報を集めていたのですが、今までは限られた世界での話題でしたが、ついに地方新聞の記事にのるようにもなってきました。

 農林水産省は食肉の需要が世界的に増える中で、食料の多くを輸入に頼る現状を踏まえ、タンパク質の供給源を多様化することを目的として「代替肉」の流通拡大に向けた検討をはじめたと報道されています。今年の4月に食品メーカーや学識者らと共同で研究会も立ち上げられています。国家がこの代替肉について本格的に取り組み始めていることは間違いありません。今後ますますこの代替肉という言葉を目にする機会は増えてくると思われます。
 
 米国ではファーストフードの大手であるバーガーキングが代替肉のメニューを販売し、カナダではスターバックスが代替肉のサンドイッチを販売しています。日本でもモスバーガーが大豆由来の代替肉のハンバーガーを販売しています。日本ハムや伊藤ハムも肉を使わないハムや大豆由来の素材を使ったソーセージなどを展開しています。世界のファンドも相当この業界に資金を入れているという情報も耳にします。
 
 さすがに和牛のお肉とは全く違うものなので畜産業界に与える影響は今のところ大きくはありませんが、今後の動向は注視していく必要があると思っています。今回から、自分なりにこの代替肉というものに関して何回かに分けて紹介してみようと思います。

今週の動画
「 エコーの使い方 その3 How to use the echo Part 3 」

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