みなさんの牛舎には謎の怪奇生物は出没しませんか?その名も恐怖のハゲたぬき。ショクヒヒゼンダニというダニの感染で全身にひどい皮膚病を起こしているタヌキさんのことです。
冬になると野山に食べ物がなくなりますが、ふと牛舎を見るとおいしい穀物がどっさりあるじゃぁありませんか。それに牛さんはやさしいので寄り添って寝てもたいていの場合は文句を言いません。でも、そうやって牛さんにくっついてダニを移しちゃうのです。ショクヒヒゼンダニは顕微鏡で拡大してみないと見えないくらい小さいのですが、牛さんにもカユミの強い皮膚病を起こします。ストレスで肉色が悪化したり、皮膚病の部分から感染を起こして足の化膿の原因になる場合もあります。
タヌキさんに最初にショクヒヒゼンダニを移して広めてしまったのは牧場の牛さんからだと思われます。恐怖のハゲたぬきを見つけたら捕まえてバイチコールをかけて放してあげましょう。タヌキの恩返しがあるかもしれません。