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顕微鏡を使ってみよう その2

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2020年3月17日

 もう3月下旬に差し掛かってきたのに、昨日は気温が大幅に下がりました。ニュースによると、九州でも降雪がありチェーン規制がかかったところもあるようです。私も久しぶりに朝からジャンバーを着て仕事していました。今後も気候の変化に十分注意しながら体調管理していきたいですね。

 今回は血液のお話です。さてどんなときに顕微鏡で血液をみるのでしょうか。おおまかに説明していきますね。

 まず赤血球ですが主に色調、形状、サイズをみていきます。可視粘膜蒼白といって、普段はピンク色をしている外陰部、歯茎などの粘膜が白く変化しているときは貧血を疑い顕微鏡検査を行うことがあります。貧血だと主にヘモグロビンや赤血球が少ない状態になっているので、同じ静脈血でも、左の採血管のように色調が薄くなることが多いです。

 特定の寄生虫感染でも貧血を呈することもあります。こんなときに顕微鏡で細かくチェックしていくことが大事になってきます。

 次は白血球ですが、種類(好中球、リンパ球、好酸球、好塩基球)や割合、形状、色調などなどを観察します。赤血球よりもチェックポイントが多くなってきます。

 ご覧のように白血球は基本的に赤血球よりも数が少なく、サイズが大きいです。白血球かどうか判断しにくいときは、周囲にある赤血球とサイズを比較してみると良いと思います。牛白血病ウイルス(Bovine leukemia virus: BLV)が原因となる地方病型の牛白血病を発症していると、リンパ球増多といって数や割合が高くなり、そのサイズや核の形状や色調も変化しますので、顕微鏡検査は診断の一助になってきます。

 つづく

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