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古本みずきのコラム
13日の金曜日

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2020年3月13日

今日は13日の金曜日。英語圏などでは不吉とされている日です。日本でも同名のホラー映画の影響か、なんとなく不吉な印象を抱いている方は多いと思われます。
ちなみに13日が金曜日になるのは1年のうち1~3回あり、次は11月13日です。意外と多いですね。
覆面のチェーンソー男なんて現れるはずがないのに、なんとなくソワソワしてしまう28歳でした。

先日ある農場で往診していたときのことです。「40℃超えの熱が出て、ぐったりしている」との稟告で、群飼の子牛を診察しました。たしかに発熱はありますが、肺音は問題なし。下痢もしておらず、試験的に耳道の洗浄も行いましたが排膿なし。何が原因なんだろう・・・と思いながらふと耳標を見ると、耳標の装着部位が化膿してジュクジュクしていました。

発熱の原因はこれでした。耳標の装着部位が化膿してしまった場合、抗生剤の投与はもちろん、耳標を外して化膿が治まるまでヨーチンなどで消毒してあげることが大切です。また化膿を防ぐために、耳標装着時に耳介と器具をしっかり消毒しましょう。
個人的な感覚なのですが、耳標装着部位の化膿が多い農場は中耳炎の発生も多いと思います。実際、10桁耳標の装着が義務付けられてから中耳炎の発症が増えたと言われています。

幸いこの子牛は中耳炎には移行しておらず、耳標を切ってもらったのち、抗生剤と消炎剤の連続投与で治りました。
耳標装着部位の化膿は意外と見落としがちです。特に中耳炎が多い農場では、耳介が化膿していないかチェックするのも大事だと思い知らされる症例でした。

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