2020年3月13日 今日は13日の金曜日。英語圏などでは不吉とされている日です。日本でも同名のホラー映画の影響か、なんとなく不吉な印象を抱いている方は多いと思われます。 先日ある農場で往診していたときのことです。「40℃超えの熱が出て、ぐったりしている」との稟告で、群飼の子牛を診察しました。たしかに発熱はありますが、肺音は問題なし。下痢もしておらず、試験的に耳道の洗浄も行いましたが排膿なし。何が原因なんだろう・・・と思いながらふと耳標を見ると、耳標の装着部位が化膿してジュクジュクしていました。 発熱の原因はこれでした。耳標の装着部位が化膿してしまった場合、抗生剤の投与はもちろん、耳標を外して化膿が治まるまでヨーチンなどで消毒してあげることが大切です。また化膿を防ぐために、耳標装着時に耳介と器具をしっかり消毒しましょう。 幸いこの子牛は中耳炎には移行しておらず、耳標を切ってもらったのち、抗生剤と消炎剤の連続投与で治りました。 |