2020年3月11日 妊娠鑑定や卵巣所見確認の際は直腸検査を行いますが、エコーに慣れた方であれば、あまり積極的に「直腸検査で触る」という行為はされないかもしれません。エコーを使用するときは子宮や卵巣に「あてる」という感じですから。 エコーの利点はなんといっても映像化です。先端のプローブを当てるだけでOKです。 子宮や卵巣内の様子が一目瞭然ですから、子宮を触りすぎて人為的な流産を引き起こしてしまうリスクは少ないですし、卵胞や黄体もすぐに視認できます。また、手で触ってもわからない時期(胎齢30日程度)でも羊水や妊娠黄体を見ることで早期妊娠鑑定を行うことができます。 ある程度胎齢が進んでくると羊水の量も増え、胎盤や胎仔そのものも見ることができます。 なんだかエコーの話ばかりになってしまいましたね。 では、まずは検査方法をおさらいするところから始めましょう。 つづく 前の記事 第275話「膣検査と直腸検査の意義って何だろう③」 | 次の記事 第277話「膣検査と直腸検査の意義って何だろう⑤」 |