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松本大策のコラム
アルコールの簡単な調達 ~~コロナウイルスに負けるな!!その2~~

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2020年3月2日

 コロナウイルスが、全国各地で猛威を振るっています。僕も、日大での就職説明会が中止になってしまいました。求人、どうしよ(T_T)。

 こういう、「未知との戦い」の時は、デマに惑わされず(僕もよくだまされますが...(-_-))、冷静に、かつぬかりなく防疫していかなければなりません。トイレットペーパーが売り切れていますが、こういうのが「社会的パニック」ですね。マスクの材料とトイレットペーパーの材料も製造ラインも違うから、なくなりません!

 まず、コロナウイルスの現状と、今後目指す方向を理解しておきましょう。現在は「疫学的リンクの途切れた状態」です。どういうことかというと、疫学調査といって、「どういうルートで感染したかの追跡」が出来なくなった状態です。誰から伝染ったか解らない、感染ルートが解らない、つまりいつものインフルエンザの時のような状態になっているわけです。言い換えれば、「市中感染」といって、国や医療機関が把握できていない状況です。それでは、水際対策が失敗しているか?というと、「水際対策」というのは、絶対に侵入させないことではなく、いかに侵入後の状況をよい方向へ持っていくか?ということで、こういう新興感染症の対策としては、感染者のピークをいかに低く、出来るだけ遅らせていくかということまで含めて考えなくてはいけないのです。
 なぜなら、感染者のピークが遅れるほどワクチンや有効な治療法も確立されていくからです。

 さーて、小難しいお話しが続きましたが、実際に役に立つことに移りましょう。

 1,まず、コロナウイルスを防ぐには、粘膜にウイルスが感染するのを防ぐ必要があります。だから、手洗いが重要といわれているでしょ?感染者が、鼻水や唾液の着いた手で触れたところに触ると、ウイルスが手に付着し、その手で自分の目や鼻、口などを触ると、そこからウイルスが侵入するからです。

 2,つぎに、WHOが「マスクは咳などがない人はする必要がない」というコメントを出していますが、こんなバカな話はありません!マスクは飛沫感染を防ぐだけでなく、不用意に手で口や鼻に触れるリスクも減らすことが出来ます。マスクがないからそういうことを言い出しているのかも知れませんが、事実を伝えるべきだと僕は考えます。

 3,マスクの作り方は、いろんなHPでも出ています。自分で作っておけばよいです。

 4,アルコールがないなら、酒屋に行きましょう!いくらでもアルコールがありますよ。ただし、出来るだけ45%から70%のお酒を選びましょう。その気になれば、サントリーのウォッカ(50%アルコ−ルで700cc 850円くらい)とかジン(45%でちょこっと高い)とか、ロシアのウォッカ(96%なんてのもありますが、アルコールは70%以上になると、逆に消毒効果が低下するので、70ccを水30ccでうすめてつかいましょう)、沖縄の方なら、島酒で「どなん43°」とか「どなん60°」があります。心配しているより、こういうものを代用しましょう。

 5,アルコールを携帯するには、ジップロックにハンカチを入れて、中にお酒を注いでおくと、簡単に携帯できるアルコールお手ふきが出来ます。

 6,気をつけたいこととして、手すりとかドアノブはみなさん触った後で消毒しますが、その前に触るスマホの画面は無頓着です。でも、ドアに触った後にスマホの画面を触ることで、スマホの画面を汚染し、しかもこうしたつるつるしたものの上の方が、ウルスは長時間生存するので、スマホの画面をこまめに消毒した方が安全です。

*注意!
 コロナウイルスやインフルエンザウイルスは、アルコールで溶ける膜に包まれているので、アルコールで消毒できますが、ノロウイルスや口蹄疫ウイルスはカプシドというアルコールで溶けない殻で包まれているので、アルコール消毒の効果はありません。手洗いは大切ですよ。

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