(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
古本みずきのコラム
角の話③

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2020年2月21日

数日前に鹿児島でも雪が降りました。平地での積雪はなかったのですが、診療管内の高原地帯ではすこし積もりました。

診療に行ったのがお昼だったのでだいぶ溶けていますが、朝は一面真っ白だったそうです。昼間でも外気温は1℃。猫も団子になっています。
あれ?下のにゃんこ、潰れちゃってない・・・?


 
 
さて、今回のコラムは前回に引き続き角にまつわる病気(怪我)の話です。

・前頭骨骨折

つまり頭蓋骨の骨折のことです。牛の角は前頭骨から生えているため、何かの拍子に角を強打すると、衝撃で前頭骨を骨折してしまうことがあります。足などの骨折と異なり、前頭骨を骨折しても外見ではわからない場合がほとんどです。しかし、前頭骨を骨折すると片方(たまに両方)の鼻から出血することが多いです。これは、角の根本からの出血が副鼻腔を通って鼻から出てくるためです。
前頭骨骨折の診断方法は、角を揺らして鼻血が出ている側の角がグラグラしているか確かめます。角がグラグラしていれば、前頭骨骨折でほぼ確定です。
治療としては消炎剤と止血剤、二次感染予防で抗生剤の投与を行います。前頭骨はギプスなどで固定するのは難しいため、骨がくっついてくるまでは隔離してそっとしておきます。飼槽の柵で角を強打した場合、飼槽から顔を出すのを嫌がるようになることもあるため、餌をきちんと食べられているかチェックしましょう。

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