2020年2月12日 ステップ②点眼薬の使い方 牛の目にまつわる病気の場合は細菌感染によるものがほとんどです。 細菌感染とくれば、頼りになるのは抗生剤です。粘膜面への刺激があるので、薬剤は生理食塩水で希釈してあげましょう。目に行きわたらせることができればいいので、普段投与するような分量は必要ありません。抗生剤1mlを5~6ml程度の生理食塩水で薄め、1日に1~3回程度その目薬を点眼してみてはいかがでしょうか。 効果がある細菌の種類が多く、結膜炎の原因として有名なモラクセラボビスに効果があるテトラサイクリン系の抗菌薬を選択する機会が多いですが、それで改善しない場合はキノロン系の薬剤を試してみてください。なかなか治りが悪かったのに、それでよくなったケースが結構あります。 最初に掲載した目ヤニの止まらなかった牛もここまで回復してくれました。 前の記事 第271話「牛の目薬②」 | 次の記事 第273話「膣検査と直腸検査の意義って何だろう①」 |