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松本大策のコラム
コロナウイルスを教訓として

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2020年2月3日

 みなさん、中国ではコロナウイルスが大変な猛威を振るっていますね。場所によってはマスクが売り切れたり、アルコールが飛ぶように売れているようです。中国では、マスク1枚1,000円で売られていて、当局が取り締まりを開始しました。

 こういうことを見ていると、いつも頭に思い浮かぶのが「泥棒を見て縄をなう」、いわゆる「どろなわ」ということわざです。身の回りの危機は、知らないだけでどこに転がっているか分からないものですし、出来れば、通常の生活習慣の一部として防疫対策を取り入れておきたいと思います。

 同じことは、みなさんの飼育している牛さんたちの予防衛生にも当てはまります。口蹄疫が宮崎で流行しているときは、みなさん長靴を履き替えたり、消毒槽を用意したり、消毒ゲートを作ったり、消毒ゲートがない人も圧力タンクなどでスプレー消毒していたと思います。さて、今あなたはそれらの防疫対策を継続なさっていますか?お母さん牛さんへの生菌剤やビタミン剤なども、少し調子がよくなるとやめちゃったりしてはいませんか?

 コロナウイルスの脅威におびえる世界中の方には、なんとか早い終息をお祈りしますが、僕たちはそこから新しく学ぶこととして、日常の意識を強化する、ということを心にとめてみてはいかがでしょう。

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