(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
古本みずきのコラム
牛と鼻水

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2020年1月17日

1月もはやいもので半分過ぎました。1月第2週はもう春かな?と思ってしまうくらいの陽気だったのですが、今週になって一気に冷え込んできました。こんな寒暖差のときに増えてくるのが呼吸器病です。「牛の鼻がずんだれている(訳:牛が鼻水を垂らしている)から診てくれ」と診療依頼が殺到するのもこんな時期です。農場に到着して実際に牛を診てみると、たしかに鼻から鼻汁がブッシャーしています。

あらら、肺炎かな?と思って聴診してみると、ほとんど肺の雑音がないことがあります。もちろん鼻水が垂れている牛が実際に肺炎だったことも多いですが、熱も平熱で食欲も正常、診察で目立った異常は見つからず、鼻水が垂れているだけの牛も一定数存在します。一体これはなんなんだろう・・・と疑問に思いながらも風邪の処置をしたら治まりました。

後日、他の獣医師も同様の症例に遭遇することがあると聞いたので、ちょっと気になって原因を調べてみることにしました。おそらく肺炎(ウイルスや細菌感染)以外に鼻水を増やす原因があるはずです。
次週のコラムでは鼻水が出るメカニズムからお話していきます。

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