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古本みずきのコラム
腹冷え

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2020年1月10日

2020年ももう1週間経ちましたね。「新年あけましておめでとうございます」とのいつまで言って良いのか毎年悩みます。同じ悩みを抱えている人は多いようで、Googleで「あけましておめでとうございます」と検索すると、予測変換で「あけましておめでとうございます いつまで 言える」と出てきます。Google先生によると松の内(1月7日)まで使える説と、小正月(1月15日)まで使える説の2説があり、どちらが正しいのかわからなくて考えるのをやめました。

さて、今回はハッチの子牛で下痢がなかなか止まらない農家さんのお話です。色々な抗生剤や生菌剤を投与しても便性状が安定せず、ミルクの希釈倍率は問題なし。ヒーターを吊るしてもらっても改善しませんでした。農家さんも「なんで下痢が止まらないかなー」と頭を抱えていました。途方に暮れてハッチの中で立ち尽くしていると、長靴の底がひんやりと冷たくなってきました。そう、原因はコンクリートの床からの底冷えだったのです。敷料を増やしてもらっても子牛が蹴散らして床がむき出しになってしまうので、お風呂用マットを敷いてもらったところ、翌日からほぼ下痢が治まりました。
子牛の腸管には腸管免疫機構と呼ばれる免疫器官が存在し、口から侵入した病原細菌が腸から体内に侵入するのを防いでいます。子牛のお腹が冷えると免疫器官がうまく働かなくなり、感染に弱くなってしまいます。そのため、床に断熱材を敷いた上で敷料を増やしたり、床をしっかり乾燥させたりする等の管理が大切です。
冬はまだまだこれからです。子牛を飼われている方は今一度子牛部屋の環境を見直してあげてくださいね。

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