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戸田克樹のコラム
第267話「New Year’s Resolution」

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2020年1月8日

欧米かっ!というツッコミが入りそうな英語のタイトルで戸田の新年1回目コラムが幕開けです。

日本では書初めに今年の目標を書いたりしますが、欧米では今年の決意(New year’s resolution)を家族や職場のみんなの前で敢えて宣言する・・・・・・・・・・・・・という文化があります。たとえば、「今年は5kg痩せるぞ」とか「売上目標昨年比10%達成」とか、私的なことでも仕事のことでも、とにかく声に出して第三者に明言しておくのだそうです。

「人に言うのは恥ずかしいな…」と思う方もいるかもしれませんが、声に出して誰かに伝えるといろいろと良いことがあります。

いいことその1:言葉に出すことで自分の目標や決意を再認識できる
頭の中で考えることと、口にすることはまた別です。口にするとき目標を脳で再度考えます。さらに言葉にするために目標を脳内で処理します。また、言葉にしたセリフが耳に入ることで、脳がまたその目標を理解しようと働きます。すべては無意識に行われるのですが、言葉にするだけで繰り返し脳に目標が刷り込まれるというわけです。

いいことその2:逃げ道がなくなる
言葉にするメリットはこれにつきるのではないでしょうか。誰かに宣言してしまうと、自然とやらなければいけない状況が生まれます。目標に向かって動いていないと、「はんな年始の挨拶で○○すっちいっちょったどん、あいはどげんなっちょっとや。ちっとんやっとらんがね。はよせんと今年もな~んも達成できんじ終わっど。また今年も『しもた~』ちなっど~(訳:あんた年始の挨拶で○○しますと言っていたけど、あれはどうなっているの?少しもやっていないじゃない。早くやらないと今年も何も達成できないままで終わってしまいますよ。また今年も『しまった』、となりますよ)。」と、宣言した相手に怒られたりいじられたりします。そうすると、「やべっ。はやくやらないと」と、目標達成に向かってまた頑張ることができ、目標を立てたことすら忘れていたなんていうことも起こらなくなります。

今年の目標を立てたら、奥さん、お子さん、両親、同僚、取引先と相手は誰でも構いませんので面と向かって「宣言」してみてはいかがでしょうか。

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