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2層の筋層には、消化管の縦方向(長軸方向)に走行する筋肉と、消化管を取り囲むようにリング状に走行する筋肉があります。縦方向に走る筋肉が外側に、リング状に走る筋肉が内側にあります。これをそれぞれ「外縦走筋」、「内輪走筋」と呼びます(この単語が、学校の試験はもちろん国家試験でもよく出るんです!)食道にもこの2層の筋層はもちろんあって、前回のコラムで書いたように、この筋肉の連動によって食塊を下流の胃袋へと送るのです。 ところが、食道の上部、つまり口に近いところでは、この2層の筋層ははっきりと分かれていないのです。2つが混ざり合うようにらせん状に走っていて、胃に近くなるに従って徐々に2層の縦走筋と輪走筋に分かれてくるのです。
ちなみに、食肉としての食道は「ノドスジ」といいます。ネクタイ・スキミとも言うようですが、私、食べたことがありません。どのような歯ごたえや味がするのでしょうか… |