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古本みずきのコラム
煙霧消毒

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2019年12月20日

先日ある農家さんに伺うと、ちょうど牛舎の消毒をするところでした。こちらではほぼ毎日ハッチと育成舎の煙霧消毒を行っているそうで、せっかくなので作業を見せていただきました。
 
 
まずはハッチ。カーテンの隙間から煙を入れています。


 
 
ハッチの中は煙が充満しています。隙間から自然に煙が抜けるのを待つそうです。


 
 
次は育成舎。この煙霧機はかなりの爆音ですが、毎日のことで慣れているのか牛さんたちもそんなに驚いていません。

こちらの農家さんでは秋に子牛の咳が目立ってきて、熱発した牛が何頭も出たそうですが、毎日消毒するようになってからは劇的に減ったそうです。実際、診療もほとんどありません。また、消毒をはじめてから牛舎内のハエやアブ、クモなども少なくなったそうです。

煙霧消毒は消毒剤を細かい霧状にして散布することで、空気中の細菌やウイルスをやっつけてくれます。こちらの農家さんで使っているのはプルスフォグという製品で、消毒薬を3ミクロンの微粒子にして、畜舎の隅々までまんべんなく散布できるらしいです。

肺炎は治療が長くかかる上に完治が難しい厄介な病気です。畜舎の煙霧消毒は肺炎の発生を抑える上で非常に有効なので、牛の咳が目立ってきたらきちんと消毒してあげましょう。

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