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古本みずきのコラム
解熱剤について②

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2019年12月13日

先日農家さんから干し柿用の柿をいただいたので、人生初の干し柿作りに挑戦しました。皮を剥いて竹串に刺して、煮沸消毒してから吊るしたところがこちら。天気が悪かったので数日は除湿機の前に吊るし、晴天時を狙ってベランダへ。

そして1週間後・・・

だいぶ干し柿らしくなってきました。もうすこしで完成する予定です。
干し柿というと一軒家の縁側に干しているイメージですが、集合住宅でも意外と簡単に作れるんですね。来年は大量生産してみたいです。
 
 
さて、先週はステロイド系解熱消炎剤についてお話いたしました。ステロイド系解熱消炎剤は強力な作用を持っている一方で、副作用として免疫抑制作用があるので連投する際は注意が必要ということでしたね。

今回は非ステロイド系解熱消炎剤についてお話いたします。牛の診療ではフルニキシンやメロキシカムが主に使用されています。非ステロイド系解熱消炎剤はシクロオキシゲナーゼという酵素を阻害して、発熱や炎症の原因となるプロスタグランジンの生成を抑えることで、解熱消炎作用を示します。非ステロイド系解熱消炎剤はステロイド系解熱消炎剤と異なり白血球の機能を阻害しないため、免疫抑制作用はほとんどありません。しかし、非ステロイド系解熱消炎剤が阻害するシクロオキシゲナーゼには2種類あり、1つは発熱や炎症を惹起するプロスタグランジンを生成するもの、もう1つは消化管の粘膜を保護する物質を生成するものです。非ステロイド系解熱消炎剤は両方の酵素の働きを阻害してしまうため、副作用として胃炎や血便などの消化管障害が現れます。人でも病院で解熱剤が処方されたときに、一緒に胃薬が処方されるのはこのためです。

このように解熱消炎剤はステロイド系、非ステロイド系ともに副作用に注意して使用する必要があります。これからの季節は牛も人も解熱剤にお世話になる頻度が増える季節ですが、むやみな連投は避けて上手に使いましょう。

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