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ウシの歯の本数は前述したとおり（前々回参照）ですが、これは永久歯のもので、乳歯の本数とは違います。乳歯の場合ですが、後臼歯3本がないだけであとは永久歯と同じです。つまり、子牛は上下の顎の左右の奥歯3本、合計12本がないんです。ウシの奥の方の歯は普通に牛と接しているだけではほとんど見る機会がないと思いますので、気づいていない方も多いかと思います。
ウシもヒトと同じように、成長していく過程で乳歯が永久歯に順次生え換わっていきます。それぞれの歯の生え換わり時期は左の表のとおりですが、結構ばらつきがあります。大雑把なイメージとしては、市場から導入して肥育を初めて1年くらいたった頃から生え換わり始めるといった感じです。歯が生え換わる時は何となく口の中が気持ち悪くなっていて、ウシの中には極端に餌食いが落ちる子もいます。餌食いが落ちたという話でウシを診てみて、どこにも異常が見当たらないときは、月齢も考慮してちょっと口の中をのぞいてみるのもいいかもしれません。 |
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