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そんなとても丈夫な歯ですが、皆さんウシではどういう歯が何本あるか知っていますか? まず歯には4つの種類があります。口の前の方から順に「切歯」「犬歯」「前臼歯」「後臼歯」といいます。この4つの歯は、それぞれの歯ごとに特徴的な形があり役割が違います。その役割とは、概ねどの歯もその漢字が表す通りで、切歯は食物を切る、犬歯はイヌを始めとした食肉類でよく発達している歯で食物を刺したりしっかりくわえる、前臼歯・後臼歯は臼の様に食物を砕いたりすり潰したりする、といった感じです。この4種類の歯が上下の顎に収まっていて、お互いにうまくかみ合うことで消化器としての機能を発揮しているのです。 では話をもとに戻すと、ウシでは上で紹介した4種類の歯は左右の片側だけで順に 「上顎:0−0−3−3、下顎:3−1−3−3」 となっています。これを読んで「えっ!?」と思った方は鋭いです。ウシの歯をよ〜く思い返してみてください。下顎に鋭く尖った犬歯がありますか?実は、ウシでは分類上、犬歯が下顎に1本あることになっていますが、その見た目は他の切歯と全くと言っていいほど同じです。ですので、便宜上、ウシでは下顎の切歯が4本とする時も多いです。 ちなみにこの歯の本数は“永久歯”のものです。子牛の時に生えている“乳歯”とは違います。乳歯の話はまた次回以降したいと思います。 |