新年明けましておめでとうございます。今年もウシをはじめ生き物の体の仕組みをなるべく皆さんが興味を持てるように話していきたいと思っております。皆さんの中に何か少しでも残るような内容にしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
今回から始めるテーマは「消化器」です。ウシを筆頭とする反芻獣が他の哺乳類ともっとも大きな違いを見せる“反芻胃”をはじめ、食べた物を消化し身につけるという目的において肥育牛の命ともいえる部分です。だからこそ消化器の傷害は肥育牛にとって大きなマイナスであり、出生直後から出荷までの全期間を通じてそのコンディションをきちんと整えてあげることが大切になります。もしも消化器に重大な傷害が生じた場合、それは呼吸器疾患と同じく命にかかわる可能性が高いです。ですので、ウシの消化器の仕組みをしっかり理解して、あらゆるトラブルにも焦らないで対処できるようになりましょう! そのスタートはまず口からです。 |