2019年10月4日 シェパードでは獣医師を募集しています * * * * * * * * * 見苦しい写真で申し訳ないですが、こちらを御覧ください。 2、3週間ほど前から鼻の左側がジュクジュクしてきて、写真のように赤くなっていました。日焼けかな?と思って放置していたのですが、一向に治らないので皮膚科へ。
皮膚糸状菌症はヒトやウシ、イヌ、ネコなど幅広い動物に感染する病気で、原因は糸状菌と呼ばれるカビの一種です。皮膚糸状菌は皮膚や爪を構成しているケラチンを栄養源としており、これが感染することによってヒトの顔面や体部だと円形の赤い皮疹ができます。ウシだと目の周囲や頸部の皮膚などが円形に脱毛し、病変部皮膚が肥厚して白っぽくなります。人獣共通感染症で、動物からヒト、ヒトからヒトにも接触感染します。ただ、健康なヒトや動物は接触しても発症することは少なく、何らかの要因で抵抗力が落ちていると発症します。 私の場合、糸状菌症の牛を診察しているときに感染ってしまったと推測されます。あまり自覚はなかったのですが、免疫力が落ちていたのは9月の暑さと寒暖差のせいなのでしょう。季節の変わり目は知らずしらずのうちに体調を崩しやすいシーズンです。みなさまもお気をつけください。 前の記事 ダニが媒介するヒトの病気 | 次の記事 ぜにたむし② |