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肺炎、それは肉牛の病気として最も多い病気の一つであることは間違いないでしょう。肺炎と一口に言っても、肺の一部に少しだけラッセル音(ラッセル音についての詳しい話は蓮沼先生の過去のコラム「81話、82話」を参照)がする様ないわゆる“風邪”みたいなものから、外から見ているだけでも荒い息遣いが見て取れ、聴診器をあてると耳が痛くなるような異常音だらけの重症な肺炎まで程度は様々です。ですが、一つ確実に言えることは、どの農家さんも肺炎を出さないように気をつけていますし、どの獣医師も肺炎を短期間で治そうと努力しているということです。肺炎を長引かせていいことは何一つありません!慢性化した肺炎は増体に多大な影響を与え、大きくなった肥育牛などでは急性肺水腫などの引き金にもなります。 そんなとてもやっかいな肺炎ですが、体の中ではどういったことが起きているのか?そもそも肺炎って何?みたいなことを、次回から少しお話してみたいと思います。 |