(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
笹崎直哉のコラム
ホワイトボードの有効活用

コラム一覧に戻る

2019年9月17日

シェパードでは獣医師を募集しています
 シェパードでは、関東地区の獣医療が不足している地域を支援するため、栃木県那須塩原市に支所を設けることにいたしました。2020年の4月に開設する予定です。経験、未経験は問いません。シェパードで研修後、現地勤務となります。募集内容は こちら から。

* * * * * * * * *

 皆様お疲れ様です。9月中旬になりましたが、鹿児島県はまだまだ暑いです。昨日の朝は23℃を記録していましたが、昼間になると日差し強くなり30℃を超えていました。私も昼間の診療は汗が止まらず、疲れがピークに達します。涼しくなるのは10月なってからでしょうか、、、。皆様もくれぐれも体調管理にはお気を付けください。

 さて夏季はお母さん牛の発情が鈍かったり、受胎率が悪かったりと繁殖成績がいまいちだったという方いらっしゃると思います。そこで今回は農家さんが牛舎の入り口、それから目の行き届きやすい場所に設置してある「ホワイトボード」をテーマにお話しようと思います。

 ホワイトボードは妊娠の有無、授精日、分娩予定日など繁殖牛に欠かせない情報が集まっています。熱心な方は牛さんの名前(個体名)、最終分娩日、発情日、授精日、次回発情日予定日をしっかり記載し、繁殖障害の治療をした際には備考欄にメモを残されています。あとはこういった情報をどのように有効活用していくかが次のステップになります。私もですが、情報を集めただけで、上手く活用できず時間だけが過ぎてしまうという、終いには情報を集めたことさえ忘れてしまうなんてことも。これは非常にもったいない経験です。そんなとき考えてみました。

「いざというときに、集めた情報を利用するためにはそうすればよいのだろう??」

 私の答えは「思い出す習慣をつけること」でした。集めた情報を分かりやすくまとめて、さらに思い出す習慣をつけフィードバックしていれば、いざというときに必ず良い武器になって活用することできると思います。

 例えば牛さんを観察してから「あ!発情かもしれない!確認しよう」という流れでホワイトボードを見るのではなく、ホワイトボードを毎朝確認する習慣をつけて、その後「そろそろ発情くるかもな」という推測で牛さんを観察するほうが、なお一層良いのではないでしょうか。最初はホワイトボードのチェックに時間が掛かると思いますが、繰り返していけばポイントが分かってきて、スピードが早くなるのではないかと思います。こんな偉そうに言っている私もなかなか出来ていません(汗)。私も情報収集した際には「思い出す習慣をつけること」を意識したいと思います。

|