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前回のコラムで筋肉の種類について少し触れたので、今回は呼吸器の話は少し置いておいて、動物の筋肉のことを簡単にですがお話したいと思います。 人間を含め動物の筋肉には3種類の筋肉があります。 筋肉(お肉)と言うと、肥育農家さんが最も気にするところであることは言うまでもありませんが、ここで言う筋肉とは概ね「骨格筋」というものを指します。骨格筋は全身の運動にかかわる筋肉のことで、脳からの指令によって動物が意識的に自分で動かすことができる筋肉です。 反対に残りの2種類の筋肉は、動物は自分の意思では動かすことができません。これら2つは「平滑筋」と「心筋」と言います。平滑筋とは胃や腸管や子宮が収縮するときに働く筋肉で、これらの臓器の壁に層状に存在します。心筋は読んで字のごとく心臓にだけ存在する特殊な筋肉です。どちらもその動きは動物の意思ではなく、脳によって自動的に支配されています。 ちなみに、最も簡易な嘘発見器というのは心拍数を計ることがメインの役割らしいのですが、これは心臓の鼓動が本人の意思とは関係なく興奮すると早くなる、という心筋の特性を利用したものなんです。やましいことを突っ込まれると、表情は普通でも心臓はドキドキですからね〜。 |