2019年9月11日
* * * * * * * * * ラジオから森山直太朗の『夏の終わり』が流れてきました。あ~…そんな時期なのか~、と思いました。 ステロイド剤と非ステロイド 「ステロイド」という単語は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。なんとなくステロイドって不安…という方もいらっしゃるかもしれませんね。今回は、ステロイド剤や非ステロイド剤がどうやって炎症を止めてくれるのか、なぜステロイド剤には不安感を抱きがちなのかを見ていくことにします。 カタカナがいっぱい…( ゚Д゚) そしてステロイド剤(牛さんの世界ではデキサメサゾンという注射が有名ですね)はその変化をストップさせる力があります。 詳しく言うと、ホスホリパーゼA2という酵素の作用をジャマしてアラキドン酸ができないようにしてくれます。当然ですが、材料ができてこないので、それより下の炎症をもたらす成分は発生しません。上流を止めてくれるので、炎症を止める反応は非常に強力と言えますね。 さらに、非ステロイドの作用点はこちらです。 こちらは図のようにシクロオキシゲナーゼという酵素をジャマするので、その酵素によって作られるプロスタグランジンなどの成分ができなくなります。ステロイドよりも作用が限定的なので、抗炎症反応は若干劣ります。 次回はステロイドと非ステロイドのメリットとデメリット、さらになぜステロイドに不安感がつきまとうのかについてみていきましょう。 つづく 前の記事 第250話「炎症をどう扱おうか⑤」 | 次の記事 第252話「炎症をどう扱おうか⑦」 |