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松本大策のコラム
「日記を付けよう!」

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2006年12月1日


 僕は、現在成績のよい農場の方からコンサルテーションの依頼を受けることがあります。本当は、そういう成績のよい農場のコンサルに入ると、優秀な農家さんの尻馬に乗る感じでラクなのですが、正直に言うと、そういう農場の場合は、ヘタにコンサルタントを雇うよりも、いまの(あるいは今までの牛さんを作ってきた)自分自身がもっともよい先生なのです。(もちろん、現在肉質や増体あるいは病気などで何らかの問題を抱えていらっしゃる場合は、全力でお受けするようにしていますが)
 ここで、将来何らかの問題を抱えたときに大きな力になってくれるのが、「今つけている日記」なのです。
 みなさん「自分がやっている飼養管理だから絶対覚えているよ!」と思ってるかもしれませんが、日々の管理の中で徐々にいろいろなやり方が変わってきているものです。ある意味、研究心旺盛な方ほど飼料設計の中身も給与設定もどんどん変わっていきます。はっきり言いますが、「明日の自分は赤の他人」というくらい細かいことを忘れてしまうものなのです。
 毎日一行でもよいので日記を付けるようにしましょう。特に、今現在成績のよい方は、今までやってきたことを、なるべく細かく記録しておきましょう。それが、あなたの経営安定のための、もっともよい先生になってくれます。
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