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戸田克樹のコラム
第246話「炎症はどう扱おうか①」

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2019年8月7日

シェパードでは獣医師を募集しています
 シェパードでは、関東地区の獣医療が不足している地域を支援するため、栃木県那須塩原市に支所を設けることにいたしました。2020年の4月に開設する予定です。経験、未経験は問いません。シェパードで研修後、現地勤務となります。募集内容は こちら から。

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肺炎、腸炎、中耳炎、肝炎など、病名にはほとんど「炎」がついていますね。
炎症というのは体がまさに燃えている状態なのですが、いったいこれはどういう状態なのでしょうか。今回からはこの「炎症」をテーマに、抑えるべきなのかどうなのか、抑えるときにはどうすべきなのかを書き書きしていこうと思います。

そもそも炎症って・・・?
教科書的には炎症は
①腫脹・・・腫れた!
②発赤・・・赤くなった!
③疼痛・・・痛い!
④発熱・・・熱い!
⑤機能障害・・・動かない!
の5つがその定義として挙げられています(図1)。


図1

肺炎や腸炎では少しイメージしにくいですが、関節炎を想像してもらえればまさにすべて当てはまるな~といった感じです。

炎症の原因はさまざまですが(図2)、今回は治療が必要となる病原体が侵入した場合(生物学的要因)を例に考えてみましょう。


図2

つづく

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