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第245話「夏の自由研究~牛舎に入ってみよう~」 |
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2019年7月31日
飛行機の窓から見えた雲はすっかり夏の入道雲。
鹿児島ではセミが元気よく鳴き始め、いよいよ夏本番といったところでしょうか。
1件目の往診先ですでに汗だくになる・・・という残念な夏の風物詩も確認されました。

外で仕事をされる農場関係者の方々も、夏には辟易されていることと思います。
ときどき夏休みで子供たちが手伝い(という名の遊び?)に来ている農場も見受けられます。
暑い夏や寒い冬にはぜひそんな子供たちにおススメしていることがあります。
それは・・・
牛さんと同じ体験をしてみよう!
というものです。
例えばこんな感じです
体験その① 部屋に入ってみよう
体験その② 扇風機のあたるところにいってみよう
体験その③ 飼槽に顔を出してみよう
などなど、とにかく牛さんと同じ環境で同じような行動をとってみよう!というものです。
そうすると、意外な発見があります
「床に近いところはにおうゾ」「床替えしたばかりの床は昼間熱いな!」「扇風機が真下に向いているところと斜めに向いているところでは風の流れが違うのね」「この隙間足挟んだら危ないね」など、子供たちはいちいちリアクション大げさに気付いてくれます。
彼ら彼女らが覚えていてくれるかは分かりませんが、相手の身になって考えてみると、私たちが普段見落としがちなポイントが見えてくることがあるようです。

さすがに素足で全裸で牛と同じ生活を!ということはできませんが、部屋に入ってみて牛さんにとって快適な環境が提供できているのか、改善できるところはないか、意識してみるのも良いのではないでしょうか。
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