(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
伏見康生のコラム
NO.166:肥育牛の卒倒1 その3

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2012年1月11日

 屠場へ行き、検査場の先生と牛の症状、診断について話し、先生には「A欠による脳神経障害と思う」と伝えました。

 背割りがはじまると、
 ギャーーーーーン・ンギャギャ・・・
 なんだか割りにくそう・・・・

 そして先生に呼ばれ
 「わかりましたよ、これですね〜」

 割った半丸を見てみると・・・腰椎が砕けて出血しているではないですか!??
 え、すると原因は腰椎骨折??部屋の真ん中で倒れていたのに、腰椎が割れるのか??痙攣は痛み??頭部振戦も痛み??しかし、深部痛覚は確認できたし、尾力もあった。ということは、脊椎の骨折はしたが、脊髄に起こった障害は僅かだったということか??

 などと、無数の言い訳が頭の中に出てきたましたが、自信満々に検査場の先生に「A欠による脳神経障害です」などと、大口を叩いたのが、んま〜〜〜〜〜〜はずかしいっ(赤恥)!!脳神経障害を起こしたフリして消えてしまいたかったです。
 まだまだ何もわかってないヒヨっこだと改めて自己認識しました(笑)

 今年一年、初心忘れず謙虚に頑張ります。今年もよろしくお願いいたします。

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