それぞれ別の農家さんからの往診依頼ですが、これらの牛はみな同じ病気でした。

　牛は鼻孔から膿と鼻汁と血餅の混じったゲル状の塊を排出し、鼻息は荒くズヒューズヒューと狭窄音を立てています。時には発熱し元気がないことも。
　ここまでは禀告通り。
　続けて鼻腔を覗いてみると粘膜は発赤、腫脹し表面はぼこぼこに変形して白い膿疱がたくさん出来ています。よ〜く観察してみると、鼻鏡、上唇、鼻の周囲も全体的に腫れ上がっていることがわかります。

「ははぁ、これですね。ふむふむ…」
「先生、これはなんですか？？」
「これはですね、ビカ…

つづくぅう！！