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笹崎直哉のコラム
ワクチンの効果を最大限に発揮するには

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2019年7月2日

 皆様お疲れ様です。九州は断続的な大雨が続き、毎日びしょ濡れになりながら診療を行っている笹崎です。

 さて、このような梅雨の時期に少し意識してほしいことをお伝えします。ワクチン接種に関してです。

 ワクチンの効果を最大限に発揮するには、牛さんの健康状態と衛生管理に常日頃から気を配っていきましょう。もちろんワクチンそのものの管理方法(保存温度、有効期間等)も遵守しなければなりませんが、ワクチン接種の際にも牛さんが元気かどうか確認をしてあげてください。例えば熱が出ていないか、輸送や離乳、去勢などのストレスがかかっていないかなどを確認事項にしてあげてください。

 また分娩が近くなったとき、お母さん牛に関しても出産後の子牛に十分な移行抗体(母子免疫)を賦与することを目的としてワクチン接種を行うケースもあると思います。このときも出産前までに高い防御免疫を誘導しておくのが理想ですよね。

 最近は特に天候不順が続いています。牛さんの体が濡れて体調不良を招きかねませんので、ワクチネーションのときは健康状態をしっかりとモニタリングし、場合によっては接種を見送る等の対応をしてみましょう。

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