みなさん、鼻鏡白斑症という病気をご存知でしょうか??獣医師なら必ず授業で習い、国家試験の勉強にも必須の有名な病気です。
沖縄糸状虫(Stephanofilaria okinawaensis)という寄生虫が原因で起こる皮膚病で、鼻鏡、皮膚、乳頭などの真皮に寄生し、掻痒を起こすとともにメラニンが消失し鼻鏡が白色(ピンク)になってしまう病気です。日本の南西諸島にだけ分布している寄生虫で、畜産関係者さんの多くは聞いたこともないかもしれません。私たち獣医にとっても実診療の中でのなじみは薄く、あくまで「書物中の過去の病気」的な印象。実際、発生の多かった八重山諸島では「撲滅」とされているくらいです。
しかしっ、な〜んか鼻のピンクい牛がいるんですよね〜、肥育農場に。
一応、一応ね、確認のためにとある沖縄の離島の獣医さんに電話で発生状況などをリサーチ。すると、やっぱり「過去の病気」的な扱いで、保健所の先生も20年以上まったく見たことなど無いそう。「・・・こりゃ、あの牛は偶然鼻の頭でもすりむいちゃったりして色素が抜けたんかな。」と思うことにしようとしていたら・・・
な〜んか鼻のピンクい牛がもう一頭いるんですよね〜、同じ農場に。また、すりむいたのでしょうか?