(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第571話:合同就職説明会 その7

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2019年6月13日

 今回合同就職説明会に参加させていただいて、本当に勉強になりました。色々と考える機会にもなりました。そして、そのような中で一番痛切に思ったことは、ありきたりの話になりますが、急速に時代が変わってきていると改めて感じた事になります。産業動物獣医師という狭い世界だけでなく、出版業界、テレビ業界、自動車業界、飲食業界などなど、ありとあらゆる業界や職種で大きな転換点を迎えているように思います。過去の考え方から脱却し、新たな道を模索していかなければ、これからの時代を生き抜いていくことは非常に難しいと痛切に思いました。
 「働き方改革関連法案」も一部が始まり、牧場の労務管理も小生が今まで見てきたものとは全く変わってきています。ある程度の大きさの牧場では、相当意識が変わってきています。小生が獣医師になったころとは全く違います。もう方向性が決定しているので、この流れは今後さらに加速していくことは間違いないように思われます。2018年の出生人数は約92万人。3年連続100万人を切っています。小生の生まれたときは約208万人なので、半分以下です。学生さんから相手にされないような職場では、これから先はもうどうしようもなくなってしまうかもしれません。 
 
 小生の就職した時・・・・

 大学6年生になって、蓮沼青年は周りのみんなが就職試験などを行っている時に、就職など全く考えずに一人解剖学実習室で卒論のデータを黙々と集めていました。そしてひょんなことから、友人からシェパードの事を聞いて、実習に行くことに。家畜解剖学教室でイノシシの頭の骨をノギスで測っていた人間が、何もわからず無謀にも肉用牛の臨床の世界をのぞきに行きます。

 そして、そこで運命の出会い・・・???

 その時出会った松本大策獣医師のかっこいい事といったら、それはもう一発で蓮沼青年はやられちゃいましたね。休みも給料も何も聞かず、とにかく雇ってくれと言って、押しかけ女房のようにしてシェパードに入社。その後は・・・・まあ当然の結果として、地獄のような診療の日々が続き、気が付いたら現在に至る。

 今は小生のような動機で入社する人は珍しいかもしれませんね。本当に人生は不思議だな~~~といつも思います。

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