(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第570話:合同就職説明会 その6

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2019年6月6日

 最近は結構暑いのと湿度が高くなってきたことで、診療所ではクーラーをつけ始めています。さて、今年の夏はどんな感じになるのでしょう?

 給料の高さ、残業の有無、休みの日数などは、確かに職場を選ぶ学生さん達にとって非常に重要なポイントだと思います。しかし、われらが産業動物の獣医師にとって、それに匹敵するぐらい重要なポイントがあります。

 それは・・・・診療所がある場所になります。

 やはり畜産業がある場所というのは田舎になります。当然診療所も田舎にある場合が多いです。下手をすれば、限界集落や過疎高齢化の真っただ中にある場合もあります。田舎の定義にもよりますが、とんでもない田舎にある診療所を小生は知っています。シェパードはもちろん田舎です。逆に、小動物病院などは、田舎にあるところももちろんありますが、比べものにならないくらい都会にある方が多いと思います。やはり、若い人たちにとって都会というものは憧れになる面もあると思います。小生の知り合いのO先生は、すぐにコンサートとかにもいけるし、産業動物では珍しい都会であることの良さを前面に押し出していました。また、M先生も電車に乗ってすぐに都会に出られることをメリットの一つとして学生さんに説明されていました。

 小生の住んでいる出水市を例にすると、鶴がたくさん来るとか、武家屋敷があるとか言っても、なかなか若者受けはしないのかもしれません。小生は大好きな所なのですが・・・。

 ある程度の年齢になると、都会よりも田舎の方が良いとおもう面もあるのですが、どうしても田舎は不利な面があります。しかし、考えようによっては良い面も沢山あります。場所にもよりますが、今後は自分の住んでいる場所の魅力をいかにして発信していくかというところも非常に重要になってくると思います。これは診療所だけで解決できないかなりレベルの高いお話しになりますね~~。とにかく、今住んでいるところの魅力を働いている獣医さん一人一人が見つけていけるといいですね。

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