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戸田克樹のコラム
第237話「いろいろな肝臓の薬①」

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2019年6月5日

さて、南九州が梅雨入りしました!実際に曇天、雨天も増えてきましたし、肌がべたつく感じがする日も多々あります。梅雨独特の不快感もさることながら、洗濯物の乾きが悪くなることが何よりもストレスですね。

ところで、農家さんや獣医師の先生方は「肝臓のケアは牛さんにとって非常に重要」という話を現場でよく耳にすると思いますし、そういうセリフを現場で相手に伝える機会も多いと思います。人間の世界でも「肝腎」という単語にあるように、肝臓や腎臓は非常に重要な臓器ですし、健康番組でもよく取り扱われる臓器ですね。夏バテ対策にも強肝剤は欠かせない薬剤です。

牛さんの肝臓の薬と聞いて、皆さんはどのような薬を思い浮かべるでしょうか。というのも、現場にはいくつかの強肝剤があるのです。ちなみに、当診療所ではパンカル注、レバチオニン、ウルソH注、ウルソ-5%が強肝剤のコーナーに置いてあります。同じ「強肝剤」という枠組みですが、なぜ複数の薬剤が存在しているのでしょうか。夏がきたちょうどいいタイミングなので、今回のコラムからそれぞれの薬剤にフォーカスを当てて、彼らの特徴について改めて考えてみることにしました。

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