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伏見康生のコラム
「NO.134 「和牛の歴史を辿る・リターンズ!」」

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2011年4月27日

 先日、山口県は萩にお邪魔する機会があり、行ってまいりました!
 山口県の萩と言えば和牛の歴史には極めて縁の深い場所のひとつです。

 まずは何と言いましても、和牛の祖先である在来牛「見島牛」が住む見島があります。残念ながら、見島に行くことも畜産試験場に行くこともありませんでしたので、見島牛との対面はできませんでした。
 しかし、かねてより山口に行ったら必ずチャレンジしてみたいと思っていた見蘭牛を食べることができました。見蘭牛は見島牛の精液をホルスタインの雌に授精し作り出した一代雑種(F1)です。F1ですからもちろん和牛ではなく国産牛というカテゴリーになるのですが、すごくおいしいカルビでした(カルビしかありませんでした)!!ミーハーな私はこれだけでもかなり思い出バンクはいっぱいになりました。・・・はっ!!これがブランド力かっ!!

 そして、山口県には、同県にしか存在しない和牛「無角和種」がいます。なんとも運がよく、無角公社には行くことができました。
 写真で見るだけの印象とは異なり、実際に間近で見てみると無角和種と黒毛和種の顔つきの違いはおもいのほか大きかったです。具体的には、ええと、何といいますか・・・が、外人ぽいです、はい・・・。毛色に関してはアンガスのような真っ黒に光る体毛をイメージしていましたが、意外と褐毛が混じり、黒毛和種とそう変わらないなと感じました。
 現在一番希少な和牛といっても過言ではない無角和種を、実際に見たことがあるヒトもなかなかいないだろうと思うと、ミーハーな私はいよいよもってマックスに満足し、山口訪問を堪能することができました。

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