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伏見康生のコラム
「NO.128 「耳垂れ近況 〜その5〜」」

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2011年2月23日

4、多くは外耳炎で中耳炎は少ない
5、軽症で予後がよい症例が多い

 書いてあるままなのですが、「耳垂れだ」と呼ばれて診察をすると、多くが外耳炎です。明らかに外耳炎から中耳炎に移行したというような症例も記憶にありません。積極的治療をせずに放っておけば中耳炎に進行したかもしれませんが。
 また、たっぷりと膿が取れたとしても、耳の毛を切り、耳道を洗い、抗生物質の投与をすれば予後は良く、3診もすれば治ることがほとんどです。これらの点に関しては今までの外耳炎と同じです。

 今回の外耳炎は新しい病気なのか?これまでと原因菌が異なるのか?単に感染の程度の違いなのか?情報収集を続け、何か分かることがありましたらまたコラムで報告させていただきたいと思います。
(おわり)

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